健康談義2015/10/06
読んでくださる人があるから、励みになって書けるのです。それに私のリハビリとなって、ありがたいことです。

 山崎豊子さんの長編小説「白い巨塔」が1966年主演田宮二郎で映画化。白黒映画だつたが、あれだけの医療関係の本を書くには、相当の医療調査研究に時間がかかっているはずだ。あれから20年たってがん治療は、大いに進んでいるが、日本人の死亡原因はがんが相変わらず一番だ。2部に分かれる長編で前篇だけの放送だったが、大学病院の教授になる金まみれの醜い現実が描かれていた。主役は田宮二郎扮するがん手術の医学界のトップを演ずるが、不幸にも自らがんに犯されて死んでいく。
 手術場面では、お腹を十字に切り開いている。今の手術はお腹の横から穴をあけて、お腹を空気を入れてふくらまし内視鏡で大画面に映し出す画像を見ながら、両のアームで手術する。これだけでも患者の負担ははるかに小さい。

 映画の最後に、「なお自らがん治療の第一線にある者が早期発見もできず、手術不能のがんで死ぬことを心より恥じる」の言葉が・・・病室から出る戝前の遺体を大勢の病院関係者に見送られ、自らのからだを病理解剖に提供すると・・・。最後は無念の死となって終わるのだが、自分の目的を達成するため、前面に闘志をむき出しに立ち向かう様が強く記憶に残った。

 三浦雄一郎さんのお父さん、100歳でもまた山に登ると体を鍛えていたそうだ。若者と同じように物事を前向きに考える。そのためにいくら年取っても、たゆまぬ鍛錬をつづけていたという。それが健康で長生きの秘訣なのだ。

 退院して1ヵ月目外来で、体重が減って困ってます。元のからだに戻るにはどうすればいいですか。と質問したのだが、胃全摘の患者は、絶対に手術前の体重には戻ることはありません。と、あまりにも簡単に言われたので、カチンときた。「なにくそ」と、頭をもたげた反発心。言葉を返すようですが、そのお言葉に同意しかねますと・・・。 まずは退院翌日から朝散歩を始めた。体がだるくて足も動かず息せくこと甚だしい。痩せた体には、口呼吸でぜいぜいと・・・呼吸は激しく耳がなる。食後も腸にかかる負担から、汗をかいたり息が上がったり、胸苦しい状態が、続く。それでもじっと我慢の子、自分の目標があるからです。

 健康談義を書く男が、健康どころか、がんでくじけて痩せこけて死んでしまった。では話にならない。健康談義書くなんてこと、恥ずべきことだ。がんを予期できなかったことは仕方がないが、今後の回復を立派に果たして、その無念を晴らしたい。リハビリ中に書くことも大変だが、つたない文章でも毎度読んでいただいている人がいることが、支えになって回復への励みになるのです。感謝感謝の気持ちです。

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