健康談義 2015/08/06
いま健康な人こそ、日ごろの健康への心がけを怠ることのなきよう
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 記録的な連続猛暑日が続く。甲子園で全国高校野球が始まるときは、例年暑い時なのだが、今年は特に、記録的な連続猛暑日が続く。
胃がん摘出手術を受けて1ヵ月と10日余りとなったのだが、何せこの暑さゆえ、室内は冷房がなければ過ごせない。一気に食べ物を取らず、何回にも分けて、少しずつよく噛んで食べる。
それはいいのだが、いつも腸の中に食べ物があり、空腹感が出ないから、食欲がわかない。常に、お腹に何かが残っていているような感じで、気分が悪い。
少しでも早く食べると、腸がすぐに拒否反応を起こす。
ダンピング症候群というのだが、食後30分後から1時間後に、暑くもないのに、じっとりと汗が出てくる。冷房で寒いのに汗をかくのです。その気分が何とも表現できないほど気持ちが悪いのです。食べ過ぎると下痢となってしまう。冷房病のように体はだるく食欲はなし、食べるものは水ものがほとんど、なかなか栄養が取れない。

 なんという本だったか忘れたが、内臓の中で一番賢いのは腸なのだそうだ。
冷たいものをぐっと飲み込むと、腸がグルグルと鳴るのは、「よくないものが入ってきた。危険だからすぐ出しなさい」と腸が行動を起こす。その運動始めた音なのです。とにかく腸の活動を阻害するものは、吸収を避けて外に出す。腸の自衛行動なのです。

 食べ物を消化しやすいように、本来、胃がやるべき仕事、食物を胃液と混ぜて撹拌する。 食物を殺菌する。 食物を十二指腸での消化具合に 合わせて一時的に貯蔵し、 食物を十二指腸に送り出す。腸で食べ物が吸収できやすくする。
胃のやっていた仕事をすべて腸がやるから、その分、腸の負担は当然大きくなる。76年間一日も休まず支えていたのですから、その工程を飛ばすことでの腸の負担は計り知れない。腸が慣れるなんて、到底1~2ヵ月ですぐにできるなんて・・・。
もともと胃腸が弱くてトレーニングをしていた私、腸の負担は、胃腸の強い人より、はるかに重い負担がかかっているに違いない。
 
今まで毎日のトレーニングで鍛えていたから、今度の手術でも体力で乗り切っていけると自信を持っていたが、胃の摘出手術を受けて、あらためて「胃は偉大なり」と、つくづく感じた。
でもいろいろと健康談義などでやっていたからこそ、この程度のことで済んでいるのだ。そう考えれば、この程度の苦しみは、試練であって、ありがたいことだ。頑張らなければ、申し訳ない。
いま健康な人こそ、日ごろの健康への心がけを怠ることのなきよう。

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