私は、一月ほど前に、石川県で講演を頼まれました。


 果して、行くことが可能かどうかで、その時が来ないと分かりません。私は一応OKしていますが、本当は。私は、その時はその時のことを、ありのまま、話したいのです。面白いことだろうと思います。駄目もとでやりたいのです。しかし、生きているかどうか分かりません。むちゃくちゃです。頼まれた時は、まだ、正常でした。たぶん、その時はそう思えたのです。今は、駄目だと思います。しかし、駄目のまま、生きているのですから、やって見たいのです。ムチャです。

今日、朝から、京都大学病院に行き来ました。9時に出て、ケアーに、今日の欠席をしらせました。それから、歯医者にも電話して、今度に行きますとこれも申し分けないおわびの電話を入れました。京大に着いたら早速、採血して、11時からCTで写真を撮って、一時に先生の診察でした。癌は進行しているということでした。抗がん剤が駄目だったから、放射線治療をすると言われました。リンパ節に接触している癌に放射線を当てて、癌の進行を押さえる治療だそうです。来週7日に放射線の先生に来て貰うからということに決まり、決まったら、直ぐ入院だそうです。しかし、それは、まだ決定ではありません。先生方と相談しての決定です。そうどんどん進められては困ります。私は、入院は嫌いです。出来るならそんなことはしたくないのです。しかし、また、約束が増えそうです。忙がしいことです。やっと、5時に帰って来ました。しかし、どう考えても、腑に落ちないのです。病院からの勧めみたいことが多いのです。病院に入院したら、なんやかやと、注文が増えるのです。検診だと言われるのですが、果たしてそれが必要なのかと思うのです。そうでなかったら、病院に来い、です。行けば、一日がかりです。たいそうになるから、往診にしますけど、そうすると、高い費用がいるのです。私からすれば、何も用事があるという気がしないのです。とにかく、そんな仕組みになっているのです。私は一割ですから、何とかしのげますが、医療費というのは、油断すると、えらい高い金額になるのです。これもボケるからでしょう。病気になったからでしょう。私が原因です。情けないことです。

明日、は吉田病院のお医者が二人、家に診察に来てくださいます。それが終わると、石川まで車で行こうと思います。石川から迎えに来てくださると言って下さいますが、やはり、自分で運転して行こうと思います。身体の痛みと相談しながら、モルヒネを飲みながら、北陸自動車道を突っ走ろうと思っています。しかし、これも、明日になるまで、分かりません。明日の朝、出ようと思います。おかしくなったら、直ぐ電話下さいといわれていますから、やれるだけやってみようと思います。これも楽しみです。楽しみだと思えたら、元気が出て来ました。これなら、行けそうです。

だいぶ眠ったと思いました。朝の一時でした。トイレに行こうと思って起きました。まだ、少ない眠りです。もう、忘れましたが、明るくなるまでいろんな事を考えていたと思います。ゆっくりしていたと思います。くつろいだと思います。勿論、食事も作りました。最近、だんだん、食事の量が減って来ました。体重が減って来ました。仕方ありません。食べたいと思わないのです。ですから、ごはん少しとみそ汁でいいのです。果物がちょっとあればいいのです。

11時、出発、石川へ向かいました。空は晴れて、最高です。停滞もなく、スイスイと走りました。3時間。トイレ休憩なしです。何故か車の外へ出て歩く自信がないのです。ですから、車 の外へ出なかったのです。石川の私のアトリエに着いら、バタンキューでした。暫く休んだら、元気になりました。はっきり言って、こんなことはないのです。休みなしで来た、なんて初めてです。何か、病気をしているのかどうか分からないほどです。石川に着いて、ひさしぶりに浜寿司に行きました。最初にうなぎ2ヶ皿、次アジ、サーモントロ、みそ汁、アサリ汁、それで終わり。スーパーでネギに豆腐を買い。ごはんは持って きたもので十分にごちそうです。

着いたら焼き物のかまどに火を入れました。次の日の午後講演です。ゆっくり寝て、迎えに来られるまで待っていました。いいお寺でした。何やら、ざるのようなものを回しているのです。チャリンという音がしたので、「それ、何」と訊ねたのです。すると、みなが200円払うのです、というので、その当たりから分かりませんでしたから、それしかききませんでした。それが講演料のような気がしました。定かではありません。もしかして、それが、講演料であったら、余りにも、安いのではないのかと一瞬思いました。私の感じです。私の講演料はどうやって工面したのだろうと思いました。しかし、そんなこと気を回すことはできません。講演は、いつものように私の勝手なおしやべりです。もう死にかかった人間のおしゃべりです。それしか出来ませんので、そうさせていただきました。ただ、もしかして、講演料が200円ですむシステムでしたら、聴く方も、安易になるのではないのかと思ったのです。安いと聴く方もだらしなくなります。私は悔し紛れに、私が、初めて行ったお寺さんからは、同じ石川県のお寺でしたが。ここでは、十分にいただいたのです。そこのことを言いたいと思いました。同じ石川ですから、私は複雑な気持ちになったのです。かと言って、話しを上手にするということはできません。同じ私の、落語のような話です。モルヒネを飲みながらです。講演が終わって、食事をいただきました。住職は菜食主義者のような気がしました。それほど、野菜がおいしいのです。結局玄米ご飯とかつけものの美味しいものをいただきました。野菜生活がこんなに贅沢とは思いませんでした。やはり住職が菜食だったのです。私は今まで菜食には縁がなかったものですから、とても興味が湧きました。本当に美味しくて、どんどん食べました。ひさしぶりです。終わって帰って来て次の一日食事をしませんでした。それだけで、足りていたのです。今日は朝からぶどうだけ食べています。薬を呑むために何か食べないといけませんので、ぶどうをいただいて薬を飲んでいます。これで今は十分です。モルヒネがなくなってもう一つの痛み止めの薬を飲んで、そのあと寝るのです。横になることが多い 生活です。奈良から持ってきたごはんを今も食べているのです。それほど少食なので減らないのです。ごはんは変色していますが、まだ食べられます。もう茶碗に一杯分しか残っていません。空っぽにして奈良に帰りたいと思っています。

京大で放射線治療の話しがあるので、帰らなねばならないのです。病院の付き合いも結構忙がしいことです。約束事のにがてな自分には大変です。全て、私の責任です。私が招いたからです。

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