かつひこ日記NOW

2016/07/20

「般若心経」
大学の時濱田先生から「色即是空」と言う言葉を聞いて、何の意味だろうと思っていたのです。奈良に就職して毎日、一年生を奈良駅迄送っていましたから、駅の直ぐ側にある「大学堂」と言う古本屋を見つけました。入ったら「色即是空」と言う題字の本が飛び込んで来たのです。それをとって開いて見ましたら、それが「般若心経」の御経の一節だったのです。その日から私は「心経」の虜になったのです。毎日開いて、読むようになりました。著者は薬師寺の管長、橋本凝胤でした。「般若心経」はとても面白く、色んな「般若心経」の本を読みましたが、最後に高神覚昇の「般若心経講義」に出会いました。実に、よくわかり、この本は何回も読ませていただいたものです。それから、ひまさえあれば、「般若心経」を筆で書くようになりました。もう、何回も何回も一枚の紙に細い面相筆でびっしり書き込みました。100回くらいは書いたでしょうか、その回数は覚えていませんが、その作品はたしか、信貴山のお寺にあると思います。

担任して一年くらい経った時でした。私のクラスに高田都耶子という女の子が編入して来たのです。聞くと、お父さんが薬師寺の高田好胤だというのです。参観日にお母さんという方が来られましたが、廊下の窓越しに覗いて居られましたから、よく覚えているのですが、頭は黄色のベルト、スカーフがピンク、服は淡い緑のシャツ、それに黒のサングラスの出で立ちだったのです。凄く覚えています。とにかく、目立ちました。とても明るく、行動的で、車はスポーツカーだったと思います。私はよく薬師寺の催しものに誘われました。ある時橋本凝胤さん主催のお茶会に連れて行かれました。私は本も読ませていただいていましたから、とても嬉しく、しかし、お茶会なんか初めてですから、どうやったらいいのかわかりません。奥さんが「何も普通に、そのままでいいのです」と教えて下さって、楽に座ってお茶をごちそうになりました。帰る時に「信を以てよく入るの門と為す」と書いた橋本管長の色紙をおみやげにいただきました。しかし、暫くして1年くらいで東京に帰られたのです。私は、とても楽しいおつきあいをしていましたから残念でした。お別れの時、御送りしたのを覚えています。夜の駅でした。都耶子ちゃんとは1年の付き合いでしたが、印象的な子で。明るく、素直で、気立てがよく。薬師寺で何かあれば、呼ばれたものです。今の山田管長が、まだかけだしの小僧さんの時代でした。その頃は色いろと側について御世話をしてくださいました。
25年後いや、30年後かもしれません。北海道の三越札幌店で個展をした時に都耶子ちゃんとお父さんの好胤さんが見に来て下さったのです。たしか、大薬師寺展を三越で催していたからかもしれません。一番大きな魚の絵を求めて下さったのです。都耶子ちゃんに一冊の著書をいただきました。都耶子ちゃんはエッセイストになっていたのです。好胤さんに連れられて蟹料理の店に行きました。好胤さんとお話しさせていただいたものです。あの頃薬師寺の東塔建設の為にご苦労されていた時でした。

「般若心経」については、あれからも私にとっては離すことの出来ないお経で、今でも私の側にあるのです。実に、時代と共に、少しづつ理解が変化するのです。それで、飽きることがないのです。焼きものにも「般若心経」を書き込みます。勿論、絵にも書いています。常に書き込み続けたのです。ですから、私にとっては御経が絵の一部になってしまいました。実にありがたいお経になったのです。「色」は私です。ですから私は即「空」だと信じているのです。諸行無常、諸法無我とも思っているのです。いつも、これを意識させていただくのです。今迄の私をずっと導いて下さったお経です。濱田先生から始まって57年になりました。
ここから始まって、道元さんに、親鸞さんに、聖書に、他、神道迄も、私はいい導きをいただきました。他の教祖さんも私にとっていい勉強をさせていただいたのです。

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