かつひこ日記NOW

2016/07/16

濱田先生は20歳、岡先生は23歳、生駒のおやじさんは23歳、生駒のおやじさんは家庭訪問の時からです。おやじさんは子供の担任です。私が棄てた小さい絵を応接間に飾っていたことのご縁です。おやじさんは、父兄の中でも一際、変わった人でした。はじめ、きっと広人のお爺さんかと思いました。髪も髭も格好も無精と言うかほったらかしと言うか、何と言うか仙人と言うか野武士と言うか、なにもかもが不思議な人でした。子供のことは一切話したことがありません。ただ、酒を共に飲む。また、おやじさんの鉄瓶の燗の加減が抜群なのです。それと鮎の一夜干し。何か知らないけど、気が合ったのです。はじめ、何をしているのかわからなかったのですが、奥様に話しで、だんだん知りました。博打、釣り、古着屋、尺八、花、まだ知らないものがあるのでしょうが、私の見て知ったことはこれ位でした。ところがそのいずれもがプロと言うか天才と言うか、名人と言うか、例えば釣りは一年Ⅰ80日行くのです。夏は何週間か泊まり込みの鮎釣りです。冬はワカサギ釣り、他の日は山奥の野池、釣り堀。釣り堀ではおやじさんは神様と言われて、おやじさんの座ったところは誰も座らなかったそうです。尺八は聞いたことがあります。見事です。古着屋はおやじさんが仕入れ専門でした。私と知りあってからは骨董に興味を持ち出してそれも凄いと思いました。花は朝山奥に入るらしいのです。博打は、やり過ぎて病気になったとのこと、私と付き合うようになって止めたらしく、それは感謝されました。古着の仕入れは、遠くで値段を入れても、結城が何枚大島が何枚と言う数もぴったり当ててたと言うことなのです。何か不思議な人だったのです。そんなおやじさんが、私の作品がいいというのです。私は、そう言う不思議な人に誉められたことが、むしろ、嬉しかったのです。美術に関係ない畑の人です。何か直観を頼りに生きている人が言うのです。酒の後に墨を出して何か描いた時のことですが、その喜ぶ様が尋常ではないのです。誉めるのですが、その誉め方が違うのです。泣く泣く誉めるのです。「鉄斎Ⅰ2連隊だ」と訳のわからないことを叫びながら泣く泣く見るのです。私は、自分の絵を評価されたことはないのです。大学時代に個展をしただけでした。訳のわからない作品ですから、誰もいいとか悪いとかいう評価は聞いたことがありません。ですから、おやじさんの泣く泣く見るという姿を理解出来なかったのです。「おやじさん、ワシ、絵かいて、ええのかいなあ」と言うと「描かんで、どう、しまんねん」それから何年後かに私は個展をし出したのです。おやじさんは毎回買ってたようです。とにかく、画商にも有名で、案内すると一番に来るらしいのです。来たら、パンパンパンと赤札を付けて、直ぐ、帰るらしく、その速いので有名だったらしいのです。


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