かつひこ日記NOW

2016/07/01

「左の頬を打たれたら、右の頬を出せ」

「左の頬を打たれたら、右の頬を出せ」この姿勢は自己犠牲だと言われます。やられ損ではないか。と言われるかも知れません。ですが、これは、考えてみる必要があるのです。もし、復讐して、相手の頬を打ちかえしたら、どうなるでしょう。喧嘩になります。その後も解決しなかったら、どうします。あの時、我慢していたらと、悔やむことになるかも知れません。つらい思いをすることにもなるかも知れないのです。先に手を出した方が悪いとは限らない。こっちが、何か頬を打たれる理由があったのかも知れない。この「右の頬を出せ」のところに注意してみる必要があります。
わざわざ、右の頬を出す必要があるかということです。黙って、そのままにしてたらいいのではないか。しかし、右の頬を出すことで、こちらの気持ちがおさまるなら、それでもいいのではないか。
そんなことをすると、相手に馬鹿にされるかも知れない。しかし、それでいいのかも分からない。相手がそれで気持ちがおさまるなら、それがいいのかも分からない。こちらも、それで、損だと思う事に問題があるかも知れない。本当に損なのであろうか。頬を打たれたことが、良かったのかも知れない。自分のためにも、良かったのかも知れないのです。わざと、損をしたかったのかも知れないのです。損でいい。あるいは、損をしたい、そうでないと、右の頬を出せないではないか。ということになります。
わざわざ、損をしたい、そんな、わりの合わないことなど、できないというのが、普通でしょう。ですから、普通に考えたら、可笑しいということになるのです。ですが、それを、わざわざ、損をしたい、というのです。不思議な事です。
ですが、昔の偉い人たちは、その、損を薦めるところが、あるのです。これも、不思議なことです。
なぜなのだろう。と思います。「下座になれ」ワザワザ損をしろというのです。修行僧みたいに、下座になりたい、というのです。これは、苦行です。損をしてもいいというのですから。なかなか、出来ることではありません。馬鹿に見られてもいいというのです。相手にされなくてもいいというのです。そうです。ここが、大事なところなのです。「ミナニデクノボウトヨバレ、ホメラレモセズ、クニモサレズ、ソウイウモノニ、ワタシハナリタイ」宮澤賢治です。
もしも、世界が、これを実践したら、世界は変わるだろうと思います。それくらい出来ないことなのです。
ですが、ひとりだけでも、これに挑戦しないことには、事は始まらないのです。
今の世の中を眺めたら、強い向上心のある人、貧しくても、心にゆとりのある人です。左の頬を打たれたら、右の頬を出せるには、物質的にも、精神的にも、心の余裕がないとできないのです。ですから、あえて、挑戦するしかないのです。
余裕がないものと同じようになって、やれ、損だ。得だ。とわめいていている次元では、出来ないのです。
情けないではないか。と思います。恥ずかしいことではないか。と思います。それくらいのことができないのかと思います。
超越して、ここの、一線を越えて、欲しいと思うのです。ですが、それほど、むずかしいのです。右の頬を出す、努力をしたいと思います。少しだけでもいいのです。でも出来ないのです。ですから、まず、ほんの、少し始めることだと思います。それが人間らしいということではないか。と思います。
損をして、笑っていて欲しいものだ。と思います。理想ですが、それが「衣食足りて礼節を知る」ということではないのか。と思います。
ただ、お金があるから、お礼が出来るという次元ではないのです。日頃からの感謝がないと駄目だろうと思います。そうでないと、右の頬を出すことはできないのだろうと思います。
右の頬を出すということは、余程の余裕が要るのです。その上に下座になる覚悟がいるのです。相手にされなくてもいいという覚悟がいるのです。相手より低く自分を置くという覚悟が要るのです。これは、自分の我田引水の心を消さないといけないのです。自我というか、自分の思い通りにしたいという、この自分の損得を超越しなければいけないのです。これは、簡単には、出来るものではないのです。
しかし、それをしなければいけないのです。これは、出来ないから、余計、遣り甲斐のあることではないかと思います。
難しいから、遣り甲斐があるのだとも言えます。
しかし、努力ばかりでは、つらいでしょうから、いっそのこと、楽しむことはできないかと思うのです。面白く試したらいいのではないかと思うのです。努力では続かないからでしょう。
「あなたの趣味は何ですか」「私の趣味は、人の下になることです」「バカにされることです」「損をすることです」「左の頬を打たれたら、右の頬を出す」ことです。
もし、これが、自然に出来るのであれば、たいしたことです。ですが、修行の出来ていない人間には、まず、続かないと思います。ですから、一つ一つ、少しだけでもいいのです。努めて行くしかないのです。下座の修行のつもりで、やってみるのです。
考えてみると、修行だからいいのです。楽しみな面もあるのです。嬉しい面もあるのです。
宇宙にお返しすることができると思えるからです。努力することが要るから、それが嬉しいのです。努めているという喜びです。恩返し出来るという喜びです。もしかすると、そうした努力を選ぶ人が増えた時、世の中は、なんだか、楽しくなるのではないかと思うのです。衣食住が足りている国が、それが出来ると思います。神様と共にあると思えたら、可能なように思うのです。
日本中に、それが少しでも出来る可能性があればめでたいことです。敗戦で亡くなった人達のためにも、この考えはいいものと思います。恨みで返しても、また、恨みで返されます。チッとも、進歩しないことになります。人間は、不思議なものです。腹が立っても、時間がきたら、やがて、感謝に変わって来るのです。ありがたいことです。賢さと言うか、知恵と言うか、不思議な生き物です。

「親鸞さんの言葉」

親鸞さんの言葉に「善人なおもて往生をとぐ、況んや悪人をや」というのがありますが、あの悪人は我々のことです。ですから、私もそうですが、皆が自分の事として受け止めればいいのだと思っています。
迷い、囚われ、苦しみ多い人間です。どうしょうもない人間です。皆、悪人です。
悪人と言っても、人様を傷つけたり、騙したり、そんな悪人だけとは違います。
自分で自分を必要以上にいじめたり、自分はこんなになりたいのに、できないと悩んだり、人とくらべて、恵まれてない、運の悪い奴だと悩んだり、ひがんだり、そんな苦しみがしょっちゅう心に沸いて、自分を悪く悪く思って行く、自分を駄目だ駄目だと思って行く、そんな自分みたいな人を悪人と言っているのです。
そんな不安がある人に、泣いてる子供をあやす母親のように、仏さまがいっしょになって相談に乗ってくださるのです。
それが、親に迷惑を掛けない、おりこうな子より、手のかかる子を、可愛そうだからと相談に乗ってくださる、そういうことなのです。
どんな時も、どんな事にも優しく受け入れて、愛情を掛けてくださるのです。
出来の悪い子ほど可愛いものです。ですから、思いが熱いのです。
その分だけ、信じる心を育てたい、生まれ変わらせたい、仏さまに近付けたいというのです。
それだけ、仏さまの愛を信じてほしいのです。

悩み多い人間は、ですから、いつも、往生するのに最短距離にいるのです。ですから、「況んや」と強く念を押されているのです。覚らすために、解らすために、苦しみ、囚われ、悲しみ、そうしたもので、覚りへ導かんと、応援しようとしてくださっているのです。
仏さまが、そばに来てくださって、祈ってくださって。仏さまがより心配してくださるのです。
実際に仏さまと共に居ると言う事はとても嬉しい事です。有難いことです。相談に乗ってくださると言う事は、実は、それ自体がもう極楽に居るようなものです。
聖書に「心貧しきもの、天国は汝のものなり」と言うのも同じことに思えるのです。心貧しいものが天国に行ける、と言うのです。あるいは、天国に行けるという自覚をくださるというのです。
天国を自分のものに出来るという事でもあるようです。
ですから、悲しみ、囚われが、神を呼び、神がそばに来てくださる。共にあっていただける。
そして、共に天国に連れて行ってくださる。極楽に連れて行ってくださるという事なのです。
ですから、囚われがあると言う事は、共に祈ってくださる機縁が出来た。ということです。
共に祈ってるくださるから、安心させていただけるのです。
ですから、そこから、天国へ行けるのです。実は、もしも、今、安心できたら、もう、そこが、天国なのです。
そこで、苦しみはなくなり、消えるのです。共にあると無くなるのです。
神に自分を預けるからです。自分をゆだねるからです。自分を任すからです。道元さんは「自己を忘るるなり」と言っています。つまり、自己という自分が消えるのです。


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