薬をとるのが難しいヒトの脳に薬を運ぶ超小型のカプセルを東京大学などの研究グループが開発し、将来的にアルツハイマー病などの治療法の開発に役立つ可能性があるとして注目されています。脳には、血液から入る物質を制限するバリアー(血液脳関門)があり、薬剤の通過を妨げるため、アルツハイマー病などの治療薬開発の障害となっていた。 研究グループは、脳のエネルギー源であり、バリアーを通過できるブドウ糖に着目。これを表面に搭載したナノマシンを開発し、マウスを使って実験した。空腹時にブドウ糖を吸収しようとする脳の生理的な反応を利用し、従来の120倍以上という高効率で脳内に薬剤を集積させることに成功。